有馬温泉観光協会(神戸市北区有馬町)は、付近の山地開発による木々の減少で失われつつある特産品「有馬山椒(さんしょう)」の再生に成功し商品化した。14年の長期間を費やした取り組みで、粉山椒に加えソーセージ、うなぎを使った煮物など関連食品も考案。柑橘(かんきつ)の香りが豊かな特長を生かし、多彩な料理を提案している。(津谷治英)
「有馬焼き」「有馬煮」と、有馬を冠する日本料理は山椒を用いた料理を指す。温泉街の代名詞ともいえる香辛料の歴史は長く、明治期に実をしょうゆ煮にした土産物が人気となり、湯治客の間で広がった。
背景には、温泉街近郊の神戸市北区から三田市を含む地域一帯に原木が群生していたことがある。しかし近年の住宅開発で木々が減少。有馬山椒も食卓から消えていった。
同協会は「貴重な食文化が失われる」と危機感を募らせ、2009年に復活プロジェクトを立ち上げた。有志4人が六甲山中に入り原木を捜索。「湯船谷(ゆぶねだに)」「稲荷山(いなりやま)」とよばれる有馬山椒の木2種を採取した。
それを朝来市の「兵庫県北部農業技術センター」に持ち込み、5年、接ぎ木で栽培。育った苗を神戸市北区大沢の農家で数年育成し、実や花が採取できるまでにこぎ着けた。
同協会の金井啓修(ひろのぶ)会長(68)は「山椒栽培は長い年月がかかるといわれていたので、焦らず粘り強く頑張った」と14年の道のりを振り返る。
ようやく収穫して商品化。柑橘とバラの香りが強い湯船谷を素材に、粉山椒が完成した。焼き鳥やそばに風味を加えるにはピッタリだ。
加工食品も多彩で、神戸ビーフとコラボすることでコクのあるソーセージを創作。ビールのつまみに最適で、温泉街を散策する客向けにアピールしたいとする。酒米・山田錦の米粉と酒かすを餌にした三木市吉川町の錦鰻(にしきうなぎ)と組み合わせた「有馬実煮(みに)」も提案。金井会長は「歴史ある温泉街にふさわしいよう、高級食材と組み合わせてプレミアム感を出した」と説明する。
山椒は実だけでなく、花も食用素材になる。そこで地元の念仏寺の永岡順子さんのアドバイスで、家庭料理を伝授してもらい、豆と一緒にたいた五月煮も仕上げた。ピリ辛で、こちらもお酒のお供にあいそうだ。
他に、花山椒と神戸ビーフを素材にした鍋料理も。こちらは3万円と高価なため、今後、ふるさと納税の返礼品に活用してもらうよう、神戸市などに働きかける。金井会長は「有馬の食文化を伝えるきっかけにしたい」と話している。
商品は地元の案内所などで販売する他、協会のショッピングサイトでも販売する予定。同協会TEL078・904・3450

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