細かいルールを設けず、自然の中で子どもたちが自由に遊ぶ「プレーパーク」が神戸市須磨区の多井畑西地区で開かれた。親子連れら約20人がたき火や泥遊びを楽しんだ。
多井畑西地区は須磨区と垂水区にまたがり、約72ヘクタールにわたって竹林や田畑などが広がる。市がUR都市機構から譲り受け、里山保全に向けて住民らと利活用に取り組んでいる。
プレーパークは住宅街のそばにある里山を知ってもらうため、市などが昨年から開催。県立淡路景観園芸学校の学生らが運営に協力している。
3回目の今回は、子どもたちが木の間に渡した上下2本のロープを手と足でバランスをとりながら移動したり、建造中のビオトープで丸太の一本橋を渡ったりした。交流広場ではたき火を囲み、焼き芋やマシュマロを焼いて味わった。
親子で参加した近くの女性(37)は「公園ではたき火が禁止されているが、ここでは子どもたちも自由に火が使え、制限が少ないのも魅力」と話していた。
市用地活用推進課は「学生らの協力も得ながら、多井畑の豊かな自然を多くの人に楽しんでもらう催しを企画したい」としている。