世界的造形作家の新宮晋さん(86)=三田市在住=の作品で、JR神戸駅前を象徴するモニュメント「海からの便り」が、今月中旬に撤去される。同駅前広場の再整備に伴う措置で、神戸市は活用策を検討する。
モニュメントは1975年5月に民間団体から寄贈され、設置された。高さ17・4メートル、重量は推計約5トンあり、風を受けてモニュメント上部が動く。
新宮さんは洋画家小磯良平の遠縁にあたり、1970年大阪万博では、風や水の力で動く作品を出展して高い評価を受けた。
市は移設を検討したが、特定の条件下で一部の部材が建築基準法が定める強度基準を満たさないことが分かったという。工期は約10日で、分割して保管する。