神戸新聞NEXT
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 8日投開票の衆院選で、公示後1週間(1月27日~2月2日)の「X(旧ツイッター)」の投稿を神戸新聞社が分析したところ、「衆院 兵庫」を含むものは前回衆院選の同期間より約1・5倍に増えていた。一方、動画投稿サイト「ユーチューブ」の再生回数は、70万人近い登録者数を持つ自民党新人が計約240万回で突出していた。超短期決戦で、知名度のある候補に投稿が集中している。

全体の投稿数、前回の1.5倍に 

 Xの分析は、ユーザーローカル社の「ソーシャルインサイト」でリポスト(転載)された投稿を抽出し、生成AIを用いて行った。

 公示後1週間で「衆院 兵庫」を含む投稿は約2万2千件。文中に書き込まれた名詞で最も多かったのは兵庫8区の自民新人青山繁晴氏の名前で687件。「日本維新の会」が288件、「自民党」が265件と続いた。24年の前回選では約1万5千件で、最多は「兵庫県」の106件だった=表。

 今回の衆院選では、県内12選挙区に立候補した53人のうち少なくとも49人が候補者本人の名前のXアカウントを利用している。青山氏のフォロワー数は4日時点で約9万9千人。第一声で兵庫県の斎藤元彦知事に触れた投稿を中心に広がった。

 「日本維新の会」は約135万9千人のフォロワーを持つ吉村洋文代表が兵庫県民に投票を呼びかける内容、「自民党」は、知事らへの告発文書問題を巡る党県連の対応に触れた投稿が、それぞれ拡散。斎藤知事の名前も210件で4番目に多く、県政を巡る対立が続いていることがうかがわれる。「中道改革連合」は136件で8番目。選挙区の候補者を批判する投稿が目立った。

 ユーチューブで公式チャンネルを持つのは候補者53人中32人。登録者数は青山氏が約68万1千人で、ほかの候補者より64万人以上多い。分析ツール「ソーシャルブレード」で調べると、青山氏は公示1週間で第一声を含む52本の演説動画を公開。計約240万回再生され、2番手の候補の約3倍に上った。急な解散総選挙で準備期間が乏しい中、インフルエンサーとしての知名度がネット上での拡散力に直結した形だ。

 兵庫8区には中道新人の弘川欣絵氏、共産党新人の板東正恵氏、維新前職の徳安淳子氏、れいわ新選組新人の長谷川羽衣子氏も立候補している。(門田晋一)