仏教にゆかりの深いハスの花が、神戸市垂水区名谷町の転法輪寺(てんぽうりんじ)で見頃を迎えている。白や薄紅色の花びらが、境内の弁天池に茂る緑の葉に映えている。
仏像の台座「蓮華(れんげ)座」はハスがモチーフ。同寺では、檀家(だんか)が数十年前に植えた。現在では遠方から観賞に訪れる人も多く、ハスの寺として定着しつつある。今年は6月下旬に咲き始め、7月末まで楽しめる。
境内は山に囲まれており、鳥のさえずりが響いて心地よい。晴れた日には陽光が花びらに透けてみえる。
昨年に続いて訪れたという明石市大蔵中町の藤井孝子さん(70)は「境内の静かな環境で、ひっそりと咲いている姿がきれいですね」と話していた。(笠原次郎)

























