「須磨ユニバーサルビーチプロジェクト」のスタッフと水陸両用の車いすで海水浴を楽しむ参加者=須磨区須磨浦通1、須磨海水浴場
「須磨ユニバーサルビーチプロジェクト」のスタッフと水陸両用の車いすで海水浴を楽しむ参加者=須磨区須磨浦通1、須磨海水浴場

 8月下旬の須磨海水浴場(須磨区)。家族連れや若者たちでにぎわうビーチに、車いすのまま海水浴を楽しむ人たちの姿があった。障害の有無にかかわらず、気軽に海を楽しんでもらおうとNPO法人「須磨ユニバーサルビーチプロジェクト」が7年前から始めた取り組みだ。

 同プロジェクトは、代表で車いすユーザーの木戸俊介さん(38)らが2017年に設立した。海開き期間中の毎週末、車いすに乗ったまま砂浜を移動できる「ビーチマット」を設置し、海にそのまま入れる水陸両用車いすを貸し出す。

 先天性の障害があり、20年ほど前から車いすを使う樋口恵光さん(64)=大阪市=は家族や知人らと須磨海岸へ。15年ぶりに海に入った。