パフォーマーたちが技を披露し、会場を盛り上げた=西区高塚台5
パフォーマーたちが技を披露し、会場を盛り上げた=西区高塚台5

 超人的な離れ業が次々と繰り出される「ポップサーカス神戸公演」(神戸新聞社など主催)が14日、神戸市北区のイオンモール神戸北の特設会場で開幕する。約2カ月間、華やかな美技の数々で観衆を魅了する。7、8日には会場となるテントが登場したり、出演者が公園でパフォーマンスを披露したりして、11年ぶりとなる神戸開催をPRした。

■ジャグリング、逆立ち…大歓声 西神中央 出演者6人、一足早く技披露

 西神中央総合住宅公園(西区高塚台5)では7日、ポップサーカスの出演者6人が、一足早く華麗な技を披露した。

 晴天に恵まれた会場は、子ども連れの家族でにぎわい、立ち見が出るほど観客が集まった。司会者が「イッツショータイム!」と高らかに声を上げ、ミニアトラクションが開幕。メキシコ人の兄弟が軽快な音楽に合わせ、クラブや帽子のジャグリングで魅了した。また、屈強な男性2人組は、一人がもう一人の頭の上で逆立ちし、大きな拍手が湧いた。

 初めてサーカスを見たという有瀬小3年の内海陽登さん(8)は「逆立ちがすごかった。また見に行きたい」とほほ笑んだ。(井筒裕美)

■巨大テント、会場にお目見え 出演者、買い物客にチラシ配布

 会場となるイオンモール神戸北では、特設会場となる高さ20メートル、直径46メートルの巨大テントがお目見えした。内部では約1200席の客席や舞台の設営を進めており、10日に完了する。

 8日には、イオンモール神戸北内を華やかな衣装の出演者が練り歩きで公演をPR。陽気な音楽に合わせて手を振ったり、ジャグリングの技を披露したりしながら買い物客らにチラシを配った。興奮した様子で演者とハイタッチを交わしている子どももいた。

 神戸公演では世界12カ国から集結したパフォーマーが競演する。団員の丹原順菜さん(29)は「コロナ禍があけ、場所を重ねる度に演技の内容がパワーアップしている。ぜひ見に来て」と呼びかけた。(長沢伸一)