リニューアルオープンを控える須磨海づり公園の完成イメージ(神戸市提供)
リニューアルオープンを控える須磨海づり公園の完成イメージ(神戸市提供)

 約6年間にわたって休園していた市立須磨海づり公園(神戸市須磨区)が11月1日、リニューアルオープンする。釣りだけでなく、食事や買い物が楽しめるレジャー施設にグレードアップ。周辺施設とともに須磨海岸のにぎわいづくりに期待が高まる。

 1976年に開設され、長く市民に親しまれた。2018年に大きな台風被害を受けて休園を余儀なくされ、市が再開に向けて復旧を進めてきた。

 損害の大きかった沖側の釣り場は海底に沈めて魚礁として活用し、市によると調査で40種以上の魚が生息すると分かった。陸側の釣り場は改修し、最大で300人近くが釣りを楽しめるという。

 家族でくつろげる要素も新たに加わった。陸側には「海鮮食堂すま家」が新しくオープンし、地元の魚介類を使った海鮮丼や地ワインなどを販売。「須磨海苔(のり)」やシラスといった特産品も購入できる。

 海岸にはテーブルやいすなどのテラス席を設け、海を眺めながらくつろげる。コンテナで軽食を提供するほか、魚と触れ合うタッチプールも登場する。

 須磨海岸では6月に「神戸須磨シーワールド」がオープン。近くの須磨浦山上遊園や、利活用を検討中の「須磨一ノ谷プラザ」(閉館中)と一体的な集客が期待されている。

 久元喜造市長は「海づり公園は須磨の魅力を楽しめる非常に良いスポット。シーワールドや周辺施設とともに、エリア全体の活性化につなげたい」と語った。

 海づり公園では10月27日に市民150人を招いたプレオープンイベントを開催予定(募集は終了)。11月1日午前7時にグランドオープンを迎える。

 釣り利用の基本料金(4時間)は16歳以上1200円、6~15歳700円、市内在住の65歳以上600円。11~3月は午前7時~午後5時で、季節によって時間が変わる。火曜休園。

(井沢泰斗)