「第16回社会人落語日本一決定戦」で優勝した高座名呆っ人こと宮永真也さん(左)と、桂文枝さん=大阪府池田市(プランニング・ボート提供)
「第16回社会人落語日本一決定戦」で優勝した高座名呆っ人こと宮永真也さん(左)と、桂文枝さん=大阪府池田市(プランニング・ボート提供)

 昨年12月、大阪府池田市で開かれた全国のアマチュア落語家の大会「第16回社会人落語日本一決定戦」で、高座名呆(ぽ)っ人(と)こと神戸市兵庫区の高齢者施設のリハビリスタッフ、宮永真也さん(46)が、自作した「こってまんな」で優勝し、16代目名人に選ばれた。(船田翔太)

文枝さん統括、339人応募

 宮永さんが落語を始めたのは約15年前。20歳の頃に「網膜色素変性症」と診断され、徐々に視力を失った。目が見えなくてもできる趣味を探している時、故桂枝雀さんの「崇徳院」を聞いて軽妙なせりふの掛け合いに引かれた。