昨年3月に戦後最年少で日本サッカー協会会長となった元日本代表主将の宮本恒靖氏(47)が31日、神戸市中央区の神戸新聞社を訪れた。2009~11年に自身も在籍したJ1神戸の連覇と2冠について、「戦い方がはっきりしており、終盤にポイントを上積みして勝負強かった」とたたえた。
同い年で10代から互いを知る神戸の吉田孝行監督について「多くの経験を積み、勝負に徹する境地にたどり着いたのでは」と推察。リーグ3連覇やアジア初制覇を目指す神戸に向け、「昨季優勝争いのはざまで、アジアの戦いに臨むタフさは印象的だった。その頑張りが今季につながってほしい」とエールを送った。
会長就任から間もなく1年。「サッカーをこの国でもっと大きなものにしたい。エリートを育てる山とともに、生涯プレーを楽しむ山の『ダブルピラミッド』をつくることが大事」とした。
同協会は47都道府県のサッカー協会を巡っており、この日も兵庫県協会と会議を開いた。(井川朋宏)