神戸市須磨区白川台に住む51キロ級プロキックボクサー、藤尾陸斗さん(18)=通信制・N高校3年=が3日、中央区のジーライオンアリーナ神戸で開かれる国内最高峰の総合格闘技イベント「RIZIN(ライジン)」に出場する。慣れ親しんだキックボクシングルールで臨む初のひのき舞台に、「地元開催の大規模な大会で、頑張っている姿を神戸の人に知ってもらいたい」と力を込める。(尾仲由莉)
■「自分の強みをぶつけたい」
RIZINは、打撃や寝技などを組み合わせた総合格闘技が中心のイベント。キックボクシングルールは前座として組まれることが多い中で、藤尾さんは本戦でリングに立つチャンスを得た。
所属する「ロイヤルキングスキックボクシングジム」(長田区)の藤原康平代表(46)が強く推薦していたといい、「攻撃をかわしてほんろうし、スピードも速いので魅せる試合ができる」と話す。
藤尾さんがキックボクシングを始めたのは7歳の頃、母の「ママさんキックボクシング」に付いていったのがきっかけだった。小学6年生で初めてアマチュアの大会でタイトルを獲得。勝つことのうれしさを知って本気で打ち込むようになり、高校1年生の時に「KING陸斗」としてプロデビューした。
1日3~4時間の練習を週6日続け、パンチからキックにつなげる速さや相手の攻撃をかわす技術を磨いた。約1年後には格闘技団体「DEEP(ディープ)」が関西で開くキック部門「DEEP☆KICK」51キロ級で王者に輝いた。
現在の目標は、立ち技の格闘技団体「RISE(ライズ)」のイベントでのベルト獲得だ。藤尾さんはランキング6位で、RIZINでの結果がRISEへのアピールにもなるという。
3日の対戦相手は、同い年。「相手によって戦い方を変えるのではなく、自分の強みをぶつけたい」と笑顔で意気込む。
藤尾さんの試合は、視聴したいコンテンツごとに料金を支払うペーパービューで視聴できる。詳細は専用サイト(QRコード)で確認できる。

























