三木市大村の印刷会社「前田精版印刷所」に、市内9カ所目の子ども食堂がオープンした。普段は従業員32人が憩いの時間を過ごす社員食堂が会場だ。両親が共働きで子どもたちだけで食事する「孤食」の解消だけでなく、元高校教諭の経験がある社員が子どもの不登校や進路などの個別相談にも取り組む。(小西隆久)
■従業員が調理や配膳、元教員の副社長が個別相談も
同社は1959(昭和34)年創業の総合印刷会社。名刺やチラシ、カタログなどから、三木金物などの包装資材まで幅広く手がける。「パッケージはお客さんの大切な物を包み込むもの。それを手がけるわが社は人を包み込む会社でなければ」と話すのは、5代目の田中智社長(65)。