地域の芸術、科学、社会福祉などの発展や貢献に努めた兵庫県在住、ゆかりの個人、団体に贈られる「第48回井植文化賞」に、西宮市在住の画家井上よう子さん(65)ら3個人と、神戸市東灘区が本拠の「兵庫こども食堂ネットワーク」など3団体が選ばれた。5日に神戸市垂水区の井植記念館で表彰式が開かれ、賞状と副賞(個人50万円、団体100万円)が贈られる。(津谷治英)
同賞は、三洋電機創業者の故井植歳男氏=兵庫県東浦町(現淡路市浦)出身=の遺志に基づき、1973年に公益財団法人「井植記念会」が制定。6部門で選出される。
文化芸術部門に選ばれた井上よう子さんは58年生まれ。京都市立芸術大大学院美術研究科を修了。淡い空色、深い海の青色を基調に、喪失と再生を光や風などの風景に描いてきた。故陳舜臣さんの小説挿絵、後藤正治さんの作品の装丁画を手がけた。