重量挙げの強豪校として知られる三木東高校(三木市別所町小林)では、ウエートリフティング部員たちが日々、吹きさらしの練習場で汗を流している。通称「バーニングステージ」。同部顧問を長く務め、競技の普及、発展に尽力した佐野隆さん(故人)が名付けた。2025年度、同校が吉川高校など2校と統合するのに伴い、老朽化などを理由に取り壊しが決まったが、佐野さんや創設当初の思いは次代の部員たちに引き継がれてゆく。(小西隆久)
佐野さんは明石市出身。明石南高時代に重量挙げを始め、日体大では当時の日本記録を樹立。国体で入賞するなど華々しく活躍した。高校教諭としても赴任した先々でウエートリフティング部顧問を務め、明石南などを日本一に導いた。県ウエイトリフティング協会長なども歴任した。
三木東高では1989(平成元)年から定年の04年まで勤めた。専用の練習場・バーニングステージができたのは96年。教員やPTA役員、運動部員らが総出となって土地を測量、造成し、生コンクリートを流し込んで築いた。