三木市吉川町奥谷出身の書家、上田桑鳩(そうきゅう)(1899~1968年)が1915~17年ごろ、旧制三田中学(現三田学園)の生徒時代や銀行員だった頃に書いたとみられる随筆集「駄想録」が、三木市内の民家で見つかった。「錦谷(きんこく)」を名乗る数年前に書かれたとみられ、専門家は「書家となる前の桑鳩の洞察力や故郷とのつながりが分かる貴重な資料」としている。(小西隆久)
■学生時代の恋心や親族への愛憎、会社組織への憤りなど包み隠さず
随筆集は、亡くなった祖父が桑鳩の銀行員時代の同僚だったという北村直子さん(71)が受け継いだ。直子さんは「祖母は『桑鳩さん』と親しみを込めて呼んでいた」と振り返る。北村家にはほかにも、桑鳩を名乗る前の錦谷時代の書や直筆の手紙などが残されている。























