「感謝と友情」をテーマに今年で12回目を迎える「神戸マラソン2024」(神戸新聞社など共催)が11月17日に開催される。来年からコースが変更され、現在の明石海峡大橋西側で折り返し、神戸・ポートアイランドでゴールするコースでは最後の大会となる。本番まであと2カ月。第1回大会の優勝者である上谷聡子さんと中山卓也さんに大会の思い出や、神戸マラソンの魅力を語ってもらったほか、大会当日までの準備などについてアドバイスをしてもらった。

■神戸でフルマラソンの大会「絶対に出場したい」
上谷 私は中学1年の時に陸上競技を始め、大学2年の時に初マラソンを経験した。以来、23年間で56回フルマラソンを走った。現在は神戸学院大学で教えており、学生に「ランニング文化」を伝えている。また、神戸マラソンでは女性の初心者向けランニング教室を毎年開いており、女性初心者ランナーへのコーチングの研究も行っている。神戸マラソンは初回から毎年参加しており今年も走る。
中山 私も中学から陸上を始めて、実業団でも選手を経験した。大学4年の時に初マラソンで神戸マラソンを走った。現役選手として参加したフルマラソンは3回だけだ。現在は神戸市内の中学校で外部支援員として陸上部の長距離の指導に携わっている。神戸マラソンは第10回の時にゲストランナーとして出場したこともあり、今年はランナー向けの教室の講師を務めている。
上谷 第1回神戸マラソンを走るまでは、前身の神戸全日本女子ハーフマラソンにも出場したことがあり、フルマラソンの大会が始まると聞いて絶対に出場したいと思っていた。結果的に招待選手として呼んでいただき、スタートラインに立てることがとてもうれしかった。実力のある選手がそろっていたので8位以内に入れたらいいなと思いながら走っていた。前半は大きな集団で割とスローペースだったことが幸いした。30キロ手前から一人先頭に抜け出し、優勝賞品の真珠が頭にちらついた。後ろの選手につかまるのではと思いながらもなんとかゴールテープを切ることができ、ほっとしたのと同時に自分が優勝できるなんてとびっくりした。
























