神戸新聞社は主に兵庫県内の鉄道駅について、おおむね半径300メートルの路線価最高額(2024年1月時点)を抽出した。6回目は、これまで紹介したJR、阪急電鉄、阪神電鉄、山陽電鉄、神戸電鉄、神戸市営地下鉄、神戸新交通など県内全駅のランキングを作成した。

 路線価は贈与税や相続税の課税基準になる土地の評価額で、毎年7月に国税庁が発表する。市街地ではほぼ全ての道路に路線価が設定されているが、土地取引の目安となる公示価格の80%程度に抑えられている。

 県内の377駅のうち、駅前に路線価が設定されていたのは277駅。複数の駅が直結しているターミナル駅は1駅として、253位までのランキングを算出した。1位が各線の三ノ宮(神戸三宮)と地下鉄三宮・花時計前、3位が各線元町、3位が地下鉄旧居留地・大丸前で、神戸都心部が上位を占めた。

 20位のうち15駅が神戸市内だった。神戸以外では姫路と山陽姫路が6位、JR芦屋が9位、阪急西宮北口が12位、JR尼崎が16位などだった。上位30駅の平均は126・3万円だった。ちなみに、東京・JR山手線30駅の平均は924万円で、地価相場の違いを見せつけられた。