署長感謝状を受けた(左から)花尾宇彩希さんと中野圭介支店長=赤穂署
署長感謝状を受けた(左から)花尾宇彩希さんと中野圭介支店長=赤穂署

 特殊詐欺被害を未然に防いだとして、兵庫県警赤穂署は、兵庫信用金庫赤穂支店(兵庫県赤穂市加里屋)に署長感謝状を贈った。職員の花尾宇彩希(うさき)さん(30)が、来店の女性からATMの操作方法を聞かれ、接客をする中で違和感を抱いたことが功を奏した。

 昨年12月17日午後4時ごろ、花尾さんがATMコーナーで事務作業をしていたところ、来店した市内の60代女性から「振り込みの仕方を教えてほしい」と声をかけられた。

 操作方法を伝えると、女性は振り込み依頼人の欄に本人ではない名前を入力しようとしたため、不審に思った花尾さんが事情を尋ねた。女性は、ショートメッセージに届いた番号に電話すると、動画視聴サイトの未払い金があると言われたと説明。請求額がATMで振り込める上限の10万円だったこともあり、「詐欺だ」と確信した。

 窓口業務は終了していたが、花尾さんはシャッターを開けて女性を案内し、詐欺の可能性を説明した。上司である中野圭介支店長(56)にも相談して同署に通報したという。

 今月4日にあった贈呈式では、同支店を代表して花尾さんと中野支店長が棟廣正幸署長から感謝状を受け取った。2023年にも特殊詐欺を防いだとして感謝状を受けた花尾さん。「今回もお客さんの財産を守れてよかった」と笑顔だった。(橘高 声)