世界文化遺産・国宝姫路城(姫路市本町)で昨年起きた不審火を目撃し、迅速な110番で火災を防いだとして、姫路市はプロレスラーの望月ジュニア選手(23)=本名・望月龍斗(りょうと)さん=に感謝状を贈った。
不審火は2025年11月9日午前0時20分ごろ、城南側の大手門付近で起きた。侵入防止用の門扉に貼られていた、夜間の立ち入り禁止を呼びかけるラミネート加工の掲示物が剝がされ、火を付けられた。
望月選手は神戸市のプロレス団体「ドラゴンゲート」に所属。前日に同市での試合を終え、先輩レスラーを姫路市内の宿泊施設に送り届けた後、城を近くで見ようと知人の米国人レスラーと大手門に向かっていた。
門の辺りで火が起こる様子を目撃し、最初は「誰かが灯籠に火を付けているのか」と考えたが、点火した不審な高齢男性は足早に立ち去った。門に近づくと火が消えかかった掲示物があったため、望月選手はすぐに110番。門や城の天守などに被害はなかった。
同城管理事務所は「風向きによって延焼する可能性があった」などとして、姫路署に被害届を提出。市によると、その後同署から行為者を特定したと連絡があったという。
清元秀泰市長は今月3日の感謝状贈呈式で「望月選手のおかげで世界の宝が守られた」と謝意を述べた。望月選手は「通報しただけで大したことはしていない」と謙遜し、「文化財を守れてよかった」とほほ笑んだ。(真鍋 愛)























