「ハニーFM」の愛称で親しまれてきた三田市のコミュニティー放送局「エフエムさんだ」(弥生が丘1)が、3月末で21年間の電波事業を終えた。最終日には8人のレギュラーDJがスタジオに集まり、笑いあり涙ありの長時間番組を放送した。「グッバイ。そして、これからも応援して」。ラジオ放送からインターネット配信に舞台を移し、第2章も地域とともに歩んでいく。(橋本 薫)
■DJ8人の特番で締めくくる
ハニーFMは2003年1月に開局し、本放送を始めた。愛称は周波数の82・2メガヘルツにちなみ、市内の幼稚園児や児童生徒が出演したり、災害時に緊急情報を流したり、地域に寄り添った情報を発信してきた。
一方、市北部を中心に難聴地域を抱え、売上高の大半を市からの委託費に頼るなど経営面も課題だった。そんな中、市の広報手法の多角化などを理由に2024年度当初予算の委託費がゼロに。開局20年を超えて放送機材の更新も控え、電波事業の維持を断念した。