NPO法人のスタッフから食料や日用品を受け取る市内在住の外国人=三田市三田町、三田ほんまち交流館「縁」
NPO法人のスタッフから食料や日用品を受け取る市内在住の外国人=三田市三田町、三田ほんまち交流館「縁」

 物価高などの影響で余裕のない生活を送る外国人を支援しようと、食料や日用品を配り、悩み事を聞き取る「相談ができる食料配布会」を三田市のNPO法人が続けている。三田の外国人は年々増加している一方、生活面への支援は十分行き届いていないといい、「困っている外国人と出会うきっかけにもなっており、継続することが大事だ」としている。(黒田耕司)

■困り事相談、行政との橋渡しも

 子どもや外国人の支援、まちづくりに取り組んでいるNPO法人「場とつながりの研究センター」(三田町)。配布会は2020年、新型コロナ禍で困窮する外国人向けに食料の配布を始めた。日本の生活に慣れず、孤独を抱える外国人が多いことに気付き、以降も活動を継続している。