今春、路線バスの運行がなくなった三田市の広野地区北部で、高齢者らの足の確保が課題になっている。同地区では、住民らが走らせているワンボックスカー「あいのり1号」の利用が好調だが、ドライバーの高齢化が悩みの種。市は同じく地域交通の問題に直面する隣の本庄地区とともに今月、デマンド(予約)型乗り合いタクシーの実証実験をスタートさせた。(山本 晃)
2021年から広野地区北部で運行を続けてきたのが、道路運送法にある「自家用有償旅客運送」を活用した「あいのり1号」だ。市が用意した8人乗りのワンボックスカーを使い、委託を受けた「広野地区まちづくり協議会」のメンバーが運行。対象区域の住民が事前登録を行い、事前に予約し、利用してきた。