クビアカツヤカミキリの生息が疑われる木にテープを巻く県職員ら=宝塚市安倉西2
クビアカツヤカミキリの生息が疑われる木にテープを巻く県職員ら=宝塚市安倉西2

 兵庫県は、サクラやウメなどを食い荒らし、飛来する特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」の幼虫が宝塚市内で初めて発見されたと発表した。阪神北地域では6月以降、三田市で8本の被害木が確認され、県は「特定外来生物対策強化月間」(7、8月)を設定。7月末に実施したパトロールでは、川西市でも幼虫のふんと木くずが混ざった「フラス」が見つかり、繁殖拡大の懸念が高まっている。(地道優樹)

■県が市町と緊急パトロールも「行政だけでは限界」

 クビアカツヤカミキリは1匹のメスが500~千個の卵を産むなど非常に繁殖力が強く、幼虫は木の内部を食い荒らし、枯死させる危険がある。県内では2022年に明石市で発見されて以降、神戸、芦屋、西宮、三田、丹波、丹波篠山市で侵入が確認された。