12日に告示され、現職が無投票で7選を決めた相生市長選。ただ立候補を届け出た新人が締め切り直前に辞退したため、選挙ポスターは今も掲示板に残ったまま。投票日時などを知らせる「選挙ハガキ」は一部が発送されていたとみられる。市には投票に関する問い合わせも寄せられており、市選挙管理委員会が「選挙はありません」と呼びかける異例の事態となっている。(豊田 修)
同市長選は現職の谷口芳紀氏(75)と新人で元県議の小西彦治氏(52)の2人が、同日午前に立候補を届け出た。ところが、受け付け締め切り直前に小西氏が立候補を取り下げたため、谷口氏の6回連続での無投票当選が決まった。
もちろん投票は実施されないが、市内各所に設置された一部の掲示板には2人の選挙ポスターが張られたままになっている。市選管によると、元々掲示板の撤去は投開票翌日の20日に予定していた。作業は市シルバー人材センターに委託しているが、急に日程を変えるのは難しいという。