任期満了に伴う丹波市長選(11月10日告示、17日投開票)に、同市の前教育長の岸田隆博氏(66)と、同市議会議員の小橋昭彦氏(59)が、いずれも無所属で立候補する意向を固めたことが14日、関係者への取材で分かった。現職との選挙戦となる見通し。
岸田氏は同市氷上町出身。福島大を卒業後、小学校教諭になり、同市立東小学校長などを歴任。2017年4月、前任の退任を受け、任期途中で教育長に就任した。21年5月末までの2期約4年間、外国語や情報通信技術(ICT)を生かした教育などに力を入れた。現在は兵庫教育大大学院で客員教授として学校経営を教えている。
小橋氏は同市春日町出身で、大阪外国語大卒。コピーライターやベンチャー企業社長などを経て、同市にUターン。NPO法人代表理事に就任し、ICTを利用した町おこしに取り組んだ。16年11月の市議選で初当選。特別委員会委員長として議員定数や報酬の改定の調査研究に当たり、副議長も経験した。現在は議会運営委員会委員長。
関係者によると、2人とも正式な表明の日程は未定という。
立候補について、岸田氏は取材に「前向きに考えている」と述べた。小橋氏は「支援者と相談している」とした。
同市長選を巡っては、既に現職の林時彦氏(70)が再選を目指して立候補を表明。岸田氏、小橋氏のほかにも立候補を検討する動きがある。(那谷享平)