遺族会の会員らが慰霊碑に手を合わす様子を撮影する映像制作会社のスタッフら=市川町東川辺
遺族会の会員らが慰霊碑に手を合わす様子を撮影する映像制作会社のスタッフら=市川町東川辺

 来年の戦後80年に向け、市川町は町遺族会と協力し、戦争経験者の声や遺族会の活動を記録する映像制作を始めた。戦争の経験者や語り部が高齢化する中、子どもたちが平和の尊さを学ぶ機会を途絶えさせないようにと企画。79回目の終戦の日を迎えた今月15日には、地域情報メディア「いいものタウン」(福崎町)のスタッフが、町遺族会が慰霊碑に参拝する様子を撮影した。(喜田美咲)

 市川町では1894(明治27)年の日清戦争開戦から太平洋戦争の終戦までに599人が戦死し、町遺族会には259人が所属する。戦後70年を機に、地域の人の言葉で戦争があった事実を感じてもらおうと、当時の町遺族会長、山本仁司さん(85)の呼びかけで語り部事業を始めた。