今春、市川町から初のプロバレーボール選手が誕生した。三重県のVリーグチーム、ヴィアティン三重に加入した市川町坂戸出身、中村有晴(ゆうせい)選手(22)だ。幼少期から地元のクラブチームでバレーの楽しさを教わり、腕を磨いてきた。8月24日に同町就業改善センター(同町西川辺)であった激励会で、中村選手は「さらなる高みを目指す」と誓った。(喜田美咲)
中村選手は先にバレーを始めた姉の影響で、3歳からボールに触れてきた。小学生のバレーチーム、香寺JVC(姫路市)や山崎JVC(宍粟市)を経て市川中のバレー部に。初めは試合ができる部員数を集めるところから始まったが、3年時には近畿大会出場までこぎ着けた。小柄だったが技術でカバーし、トスを上げるセッターとして活躍。周囲からも「努力し続ける才能がある」と評価された。
進学した近江高校で3年連続、岐阜協立大でも4年連続で全国大会に出場。大学の西日本大会で3位の成績も収めた。