障害や病気がある人が安心して観光できる環境を整えようと、たつの市の市民グループ「龍野コンシェルジェ」が、支援を求める人に配る「UTストラップ」を作った。同市と赤穂市の観光地でストラップを着けて対象店舗を利用すると、その人に合った支援やサービスを受けられる。12月ごろから実証実験に取り組み、来年度からの本格実施を目指す。(小谷千穂)
龍野コンシェルジェは龍野城下町の活性化を目的に、福祉・芸術分野で活動。昨年から飲食店や宿泊施設など約30店舗に対し、聴覚障害者への接客がスムーズになるよう働きかけをしている。つながりを生かし、誰でも観光しやすいまちを実現するため、UTストラップの作製を企画した。
「UT」はユニバーサルツーリズムの略。デザインは西播磨をイメージし、海や川を思わせる青い布地に、たつのの醤油(しょうゆ)、赤穂の塩、宍粟の山、相生のペーロンといった各地の特産や自然などを表現したカラフルな幾何学模様を配した。