赤穂義士たちに囲まれ、勝ちどきを上げる大石内蔵助役の内藤剛志さん(中央)=赤穂市加里屋(撮影・辰巳直之)
赤穂義士たちに囲まれ、勝ちどきを上げる大石内蔵助役の内藤剛志さん(中央)=赤穂市加里屋(撮影・辰巳直之)

 14日に赤穂市であった「赤穂義士祭」のメイン行事、パレードの義士行列で、四十七士を率いる大石内蔵助役を、俳優の内藤剛志さんが初めて務めた。開始前、取材陣による囲み取材で、内藤さんに意気込みを聞いた。一通り質問が終わり、解散しようとすると、記者とカメラマンが付けていた腕章を見た内藤さんに、「神戸新聞さんですか?」と声をかけられた。

 「昔、ドラマで神戸新聞の編集局長を演じたことがあってね。阪神・淡路大震災の話で、神戸新聞の名前を見るたびに思い出すんですよ」。物々しい討ち入り装束姿のまま、穏やかに語ってくれた。震災から15年の2010年に放送されたテレビドラマ「神戸新聞の7日間」で、その役を演じたのが内藤さんだった。