市川の駒ケ岩(看板の奥)前に設置されたガジロウの模型=福崎町南田原
市川の駒ケ岩(看板の奥)前に設置されたガジロウの模型=福崎町南田原

 「辻川あたりでは河童(かっぱ)はガタロというが、随分いたずらをするものであった」。福崎町出身の民俗学者、柳田国男が回顧録「故郷七十年」で書いた場所が、同町内を流れる市川にある。そこには「駒ケ岩」という大きな岩があり、柳田も著書で触れている。この岩の前に、町のキャラクター、カッパのガジロウの模型がお目見えした。町は駒ケ岩を「妖怪の町」の原点と位置付け、新たな観光名所になることを期待している。(喜田美咲)

 柳田は「故郷七十年」で、子どものころに市川で泳ぎ、釣りをした思い出を書いている。泳いでいた子どもがカッパに「尻をぬかれた」という話を耳にしたといい、その現場の近くに駒ケ岩があったとしている。

 福崎町は2014年、駒ケ岩の「ガタロ」をモチーフに、辻川山公園(同町西田原)の池に現れるガジロウを生み出した。以降、町内各地に妖怪の仲間を増やし、観光振興に取り組む。