伊藤忠商事の関連会社が11月の稼働に向け整備している中古スマートフォンの回収処理工場=4月、神奈川県座間市
 伊藤忠商事の関連会社が11月の稼働に向け整備している中古スマートフォンの回収処理工場=4月、神奈川県座間市

 伊藤忠商事が、スマートフォンやパソコンなどの中古IT機器からレアアース(希土類)や銅などの重要鉱物を回収し販売する事業に11月参入することが21日分かった。関連会社の工場を稼働させる。重要鉱物は中国の輸出制限で供給途絶のリスクが高まるほか、人工知能(AI)市場の急拡大で半導体関連材料の需要が逼迫しており、国内で循環網を整える。

 使用済みIT機器から取り出す重要鉱物は「都市鉱山」と呼ばれる。高市政権で初となる経済財政運営の指針「骨太方針」でも安定確保につなげるため、重要鉱物の循環経済(サーキュラーエコノミー)への移行を促した。

 伊藤忠は2019年に子会社「Belong(ビロング)」(東京)を設立。法人の中古スマホを購入し、通販サイト「にこスマ」で販売するほか国内外の法人にも提供している。

 ビロングは今年4月、米IT機器リサイクル大手と折半出資する新会社を立ち上げた。神奈川県座間市にあるオペレーションセンター内に回収工場を整備する。IT機器の回収からデータ消去、粉砕、分別までを一貫で手がける。