昭和レトロな看板がびっしりと壁を埋め尽くす外観が印象的な「赤穂玩具博物館」(赤穂市上仮屋北)に10月、新コーナーができた。2階のフロア一帯を使った鉄道模型展示と、鈴原義経館長(53)が描く似顔絵コーナーだ。博物館を再現したミニチュア模型も飾られ、見どころたっぷり。「映える」スポットとして多くの若者が立ち寄るが、鈴原館長は「まだまだ飛躍したい」と目を輝かせる。(小谷千穂)
開館から22周年を迎えた私設の玩具博物館で、木造2階建ての建物2棟には、数万点のおもちゃやグッズが所狭しと積み上げられている。1930~70年代のものが中心で、古物商や個人から購入したり、寄贈を受けたりした。
鉄道のコーナーは「HOゲージ鉄道模型博物館」と名付けた。80年代ごろのドイツの町並みを再現した幅約2・5メートル、奥行き約1メートルのジオラマの中を、線路幅16・5ミリの「HOゲージ」の鉄道模型が走る。列車の速度を調節でき、民家や街頭はライトを付けられる。
「メルクリン」というメーカーの製品で、大阪府枚方市に住んでいた所有者の男性が亡くなり、今年9月、家族を通じて寄贈されたという。恐竜やライオン、サーカスなど、元からあったフィギュアや模型を沿線に並べてにぎやかに演出。「クリスマスマーケット」が有名なドイツにちなみ、ジオラマの周りはサンタやツリーを飾り付けた。
赤穂市内を南北に結び、1921年から30年間運行していた旧赤穂鉄道の写真パネルや、当時の駅舎で使われたとみられる看板も展示している。鈴原館長は「『多くの人に見てもらった方が故人も喜ぶ』という家族の思いも含め、深い物語も味わいながら、ぼんやり眺めてほしい」と話す。
一方、似顔絵コーナーは1階にイスや机を設置した。鈴原館長は、つながりのある喜劇役者の大村崑さんから「大鈴笑(おおすずわらい)」という名前をもらい、似顔絵を描く作家としても活躍する。マーカーなどを使い、来館者の特徴を捉えた温かみのある似顔絵を描く。
さらに目を引くのが、同博物館のミニチュア模型だ。昭和の風景を得意とするジオラマ作家、たかばやしりつこさんが二つのコーナーの開設記念に贈った。古い看板や車、瓦屋根など、同館の特徴をよく捉えている。屋根には鉄人28号のおもちゃが乗っている。鈴原館長は「希望を感じる作品に仕上げてもらった。長い間積み上げてきてよかった」と喜んだ。
土日祝日のみ開館。午前11時~午後6時。入館料は大人500円、中高生400円、小学生以下無料。鉄道模型博物館と似顔絵コーナーはそれぞれ別途500円が必要。赤穂玩具博物館TEL0791・45・7778























