大阪梅田駅の移設開業50周年を記念したヘッドマークを付けた阪急神戸線の記念列車=1日午前、大阪市北区、同駅
大阪梅田駅の移設開業50周年を記念したヘッドマークを付けた阪急神戸線の記念列車=1日午前、大阪市北区、同駅

 阪急電鉄の大阪梅田駅(大阪市)が現在地に移設開業して23日で50周年となるのを前に、神戸、宝塚、京都の各線で1日、半世紀を祝うヘッドマークを掲げた記念列車が運行を始めた。車内には、9線10ホームを擁する国内私鉄最大級のターミナル駅の歩みを伝えるポスターが掲示されている。

 1910(明治43)年、前身の箕面有馬電気軌道が、現在の阪急百貨店うめだ本店の場所に梅田駅を開業した。乗降客の増加に対応するために66年、駅の移設拡張工事に着手。73年に現在の駅が完成し、2019年に現駅名に改称した。

 平日約1600本、土曜と休日は約1400本の電車が発着し、改札機は計84台。22年の1日当たり乗降客数は約40万人で、新型コロナウイルス禍前は約50万人に達していた。

 記念列車は11月30日まで各線で1編成ずつ運行する。大阪梅田駅で歴史を紹介する写真パネルを展示し、23日まで記念入場券(3枚1セット510円)も販売する。

 23日午前10時~午後2時には同駅1階の広場などで記念イベントを開催。クイズ大会や記念グッズ販売、子ども向けの制服・制帽着用の撮影会や車掌放送体験などがある。(大島光貴)