兵庫県の不妊治療支援検討会が開かれ、当事者や医療機関へのアンケート結果が示された=県庁
兵庫県の不妊治療支援検討会が開かれ、当事者や医療機関へのアンケート結果が示された=県庁

 兵庫県が県内で不妊治療を受ける657人にアンケートしたところ、回答した4人に3人が治療と仕事の両立に難しさを感じていることが分かった。経済的負担があると答えたのは全体の7割。県は来年度以降、職場の環境整備や経済的支援など、治療を希望する人が受けやすい制度の導入、若い世代に向けた「プレコンセプション(妊娠前)ケア」の推進を検討する。

 医療・行政関係者らが委員を務める不妊治療支援検討会の第2回会合が11月28日にあり、その中で県が示した。アンケートは7~8月に実施。県内産婦人科の全199施設、泌尿器科の全148施設に用紙を配り、それぞれ119施設、98施設から回答があった。各施設で治療を受ける当事者657人にも調査した。