あかし保健所は11日、兵庫県明石市硯町3のパン製造「ダンマルシェ本社工場」で12月27~30日に製造したパンを食べた32人が、下痢や発熱などの症状を訴え、14人からノロウイルスが検出されたと発表した。同保健所は食中毒と断定し、同工場に同日、営業停止命令(1日間)を出した。
同保健所によると、神戸市内の会社に同工場で製造されたパンが納入され、社員とその家族計97人が食べた。31日朝以降、6~73歳の男女32人に症状が出たという。うち1人が入院したが既に退院しており、全員が快方に向かっている。
また、ダンマルシェ本社工場の従業員4人からもノロウイルスが検出された。同保健所は従業員がウイルスの潜伏期間中に、焼き上げ後のパンに携わる業務に従事していたことが原因とみている。(谷川直生)