開山宣言する藤岡勇・朝来市長(前列左)ら=朝来市和田山町殿
開山宣言する藤岡勇・朝来市長(前列左)ら=朝来市和田山町殿

 「天空の城」として知られる国史跡・竹田城跡(兵庫朝来市和田山町竹田)が1日、約2カ月間の冬季閉山期間を経て山開きした。城跡ファンら約50人が早朝から訪れ、開山イベントを見守った後、城跡や眼下に広がる絶景を楽しんだ。

 開山イベントでは、竹田城の最後の城主・赤松広秀に扮(ふん)した藤岡勇朝来市長が「者ども城門を開け。本年もあまたの客人をお通しせよ」と山開きを宣言。観光客らは、開かれたばかりの山門を次々と通り抜けていた。この日は断続的に雨が降り、登城客らは傘を差したり、コートのフードをかぶったりしながら、全国屈指の石垣や周辺のまち並み、山々などの景色を楽しんだ。

 友人2人と訪れた大学4年生の女性(22)=神戸市兵庫区=は「静かな雰囲気、きれいな空気に囲まれながら山城まで登ってきて楽しかった。周辺の景色も素晴らしい」と満足そうだった。

 5月末までの観覧時間は午前8時~午後6時。一般500円、中学生以下は無料。2024年度分の年間パスポート(千円)は同城跡公式ホームページからオンラインでも購入できる。

 情報館「天空の城」TEL079・674・2120

(小日向務)