今春、神戸市に新規採用された職員を対象に、新聞を活用したNIB(Newspaper in Business=仕事に新聞を)研修が4日、神戸サンボーホール(同市中央区浜辺通5)であった。神戸新聞社NIE・NIB推進部の冨居雅人部長が講師を務め、135人が受講した。
時事力を高めながら課題と向き合い、新施策の創出を目指すもので、同市は2019年から新聞購読型の研修を導入。情報収集力や論理的に伝える力を身に付けるのが狙いで、受講者は24年度、新聞を読み込みながら文章力や表現力を磨く課題やリポートなどに取り組む。
冨居部長は、新聞の特長や読み方、インターネット利用の注意点をはじめ、情報の収集や活用方法などを紹介。「市民の意見は多様なので、自分の関心の外側にある情報の風景に目を向けて。新聞を読むことは目的ではなく、情報をどう読み解き、生かすのかを常に意識してほしい」と強調した。
新人職員らは新聞を広げながら話を聞き、時事問題にも取り組んだ。中恵さん(24)は「これまでネットで興味のあるニュースばかり読んでいた。新聞で関心を広げたい」。大平竜之介さん(26)は「新聞社ごとにニュースの伝え方が異なるなど、多くの気付きがあった。新聞の活用を市民のために生かしていきたい」と話していた。
(網 麻子)

























