ストローなしで給食の牛乳を飲む児童=明石市立朝霧小学校
ストローなしで給食の牛乳を飲む児童=明石市立朝霧小学校

 プラスチックごみ削減のため、学校給食で牛乳パックのストローをなくす動きが全国的に加速している。兵庫県内では、2021年度から淡路島の3市で直接口を付けて飲める容器が使われ、24年度には新たに29市町に広がった。容器にはこぼれにくい工夫がされているが、子どもたちにとっては慣れないじか飲み。学校によっては、低学年のみストローを使わせるなどの配慮も見られる。(斉藤正志)

 牛乳パックの上部を手で開き、両端を前に引き出す。給食の時間に明石市の朝霧小学校を訪れると、子どもたちはそれぞれ自分で飲み口を作り、口を付けて飲んでいた。

 同市内の小中学校には、共進牧場(神戸市中央区)と雪印メグミルク神戸工場(同市西区)が牛乳を供給する。いずれもストローレスの容器を導入したため、今月からストローなしで飲めるようになった。

 「最初はびっくりしてドバッと出かけたけれど、すぐに慣れた」と同校3年の男子児童。「ストローがあった時よりも飲みやすくなった」と笑顔を見せた。

 同校では、1、2年生はこぼさないようにストローを使用し、状況を見ながら徐々に使わないようにしていくという。また、牛乳アレルギーの児童がいるクラスでは、その子に牛乳が触れただけでも発症する恐れがあるため、全員がストローを使用している。