兵庫県の斎藤元彦知事は26日、8月1日に就任3年を迎えるのを前に神戸新聞などの取材に応じた。元西播磨県民局長の男性が斎藤知事の言動をパワハラなどとして告発した文書への初期の対応などを問われ、「適切な対応だった」と述べた。斎藤知事は残り1年の任期となるが、「文書問題に対応し、日々の仕事をしっかりやっていく」とこれまでの発言を繰り返し、改めて辞職を否定した。
文書問題では、告発文書が指摘した疑惑を調べる県議会の調査特別委員会(百条委員会)で証言する予定だった男性が今月7日に死亡した。男性は5月に「文書内容の核心的部分が事実でない」などとして停職3カ月の懲戒処分を受けており、文書が報道機関などに送付された3月以降の県の対応も疑問視されている。