日本海のベニズワイガニ漁が解禁され、関西で唯一水揚げされる兵庫県香美町の香住漁港西港で5日朝、今季の初競りがあった。
同県北部・但馬沖の水深800~1500メートルに餌入りのかごを沈める「カニカゴ漁」で水揚げし、鮮度のよさを売りに「香住ガニ」としてブランド化。一口ほおばると、しっとり軟らかい身のうま味が口いっぱいに広がる。
11月解禁の松葉ガニ(ズワイガニ雄)に比べて安価で、同町のふるさと納税返礼品では圧倒的な1番人気。この日は大型船「八幡丸」(88トン)が約10トンを水揚げし、1031万円を売り上げた。最高値はご祝儀価格の1匹50万円。台風10号の影響で出港を遅らせた小型船8隻の初競りは8日の予定。
漁期は来年5月まで。9月21日に同漁港で「香住ガニまつり」がある。詳細は町公式観光サイトで。香美町香住観光協会TEL0796・36・1234(長谷部崇)