登庁時に報道陣の取材に応じる斎藤元彦知事=13日午前、兵庫県庁
登庁時に報道陣の取材に応じる斎藤元彦知事=13日午前、兵庫県庁

 兵庫県の斎藤元彦知事は13日朝の登庁時、報道陣の取材に応じた。県議会の全議員86人から辞職を求められ、さらに不信任決議案が共同提出される見通しであることについて「県政改革の歩みを止めるわけにはいかない」「私は続投したい気持ちが強い」とし、就任後3年間の施策などを挙げて実績を強調した。決議案が可決した際の対応を問われると、「法律に基づいてさまざまな選択肢を検討する」と述べるにとどめた。

 斎藤知事は自身の実績として、公用車を高級車「センチュリー」から、アルファードに変更▽外郭団体役員に再就職した退職職員の年齢規制▽県庁舎再整備計画を撤回▽県立大無償化事業-などに言及。「行財政改革で、未来への投資につなげてきた」と強調した。

 19日開会の県議会定例会で不信任決議案が可決される公算が大きいことについては「今の事態を招いた責任はある」と謝罪。同時に「未来の子どもたちへの投資は、私のやるべき道。県議会、県民の皆さまには私の思いをご理解いただきたい」とした。

 新年度に向けた県議会各会派の重要政策提言の場に、議会側が知事の臨席を求めなかったことについては「服部洋平副知事が受け止め、私に報告してもらう。よりよい兵庫をつくるという気持ちは同じ」と話した。(金 慶順、岩崎昂志)