兵庫県議会の不信任決議を受け、自動失職後の出直し選に打って出る決意を表明した斎藤元彦知事。26日の会見では、退場を迫った県議会に対し「本当にそこまでしないといけなかったのか」と不満を漏らし、本音をのぞかせた。初当選から3年での終止符に、県政改革の実績を強調し、「これまでの対応は適切で、辞職をする選択肢はなかった」と自らを正当化してみせた。
午後3時、黒のスーツ姿で会見室に現れた斎藤知事は、冒頭から県立大の授業料無償化や公用車の変更などの実績をまくし立てた。10分近く3年間を振り返り、ようやく告発文書問題に触れ、「混乱を招いたことは認める。結果は県民におわびしたい」と言及。頭を下げたが、その直後に「それでも改革は続けたい」と続投への思いを繰り返した。