兵庫県知事だった斎藤元彦氏(46)の失職に伴う知事選(31日告示、11月17日投開票)に、元加西市長の中川暢三氏(68)が4日、無所属で立候補する意向を明らかにした。中川氏は9日に会見する予定。
中川氏は加西市出身。信州大を卒業後、大手ゼネコン勤務を経て、2005年から加西市長を2期6年務めた。12年から約1年半、公募制度で大阪市北区長も担った。県知事選は17年、21年にも立候補し、3度目の挑戦になる。他にも17、21年の神戸市長選、23年の明石市長選などに立候補したが、いずれも落選した。
中川氏は神戸新聞の取材に「兵庫県は総務省OBの知事による古い政治が続いており、告発文書問題もあり立候補を決意した。政策や人物本位の選択を有権者に訴えたい」と話した。
知事選には中川氏のほか、斎藤氏、共産党の推薦を受ける医師の大沢芳清氏(61)、前尼崎市長の稲村和美氏(51)、元経済産業省官僚の中村稔氏(62)、日本維新の会の清水貴之参院議員(50)=兵庫選挙区=が立候補する見通し。(岩崎昂志)