31日の兵庫県知事選の告示を前にした神戸新聞社とJX通信社の情勢調査では知事選の争点も尋ねた。最も回答が多かったのは「知事の資質」(29・0%)。パワハラ疑惑などで県政が揺れた告発文書問題で、前知事の斎藤元彦氏(46)に突き付けられた不信任決議でも、県議会が「知事の資質」を問うており、注目度が高い争点となりそうだ。
県議会が9月19日に全会一致で決めた不信任決議は斎藤氏に対し「行政の長としての資質を欠いている」などと指摘し職を辞すよう求めた。一方、斎藤氏は失職表明の会見で「本当に知事が職を辞すべきことなのかという思いが根底にある」と不満を口にしていた。
調査では、知事の資質に次ぐ争点として「県政の再建」(23・0%)が挙げられて関心が高く、今春から半年間にわたった県政の停滞を打開してほしいという県民の思いがうかがえた。