「警察官であろうと、つらいものはつらい。自分の子どもと重ねてしまって、なかなか手が動かない同僚が何人もいました」
当時、兵庫県警捜査3課の巡査部長だった風呂本忠幸さん(76)=神戸市北区=は取材中、そう言って言葉を詰まらせた。遺体安置所での仕事を振り返り、子どもの遺体について話し始めたときだった。
「警察官であろうと、つらいものはつらい。自分の子どもと重ねてしまって、なかなか手が動かない同僚が何人もいました」
当時、兵庫県警捜査3課の巡査部長だった風呂本忠幸さん(76)=神戸市北区=は取材中、そう言って言葉を詰まらせた。遺体安置所での仕事を振り返り、子どもの遺体について話し始めたときだった。