利用者と会話するウクライナ避難民のシュベロバ・オレシアさん=伊丹市荒牧6、介護老人保健施設「伊丹ゆうあい」
利用者と会話するウクライナ避難民のシュベロバ・オレシアさん=伊丹市荒牧6、介護老人保健施設「伊丹ゆうあい」

 27日に投開票される衆院選。外国籍の住民に投票権はないが、日本社会では人手不足が深刻化し、外国人の働き手なしには成り立たない状況だ。紛争を逃れて来日する外国人もいる。在留外国人数は過去最多を更新し続け、2023年末で約341万人に達した。日本は暮らしやすい国なのか。議論は低調だが、兵庫で暮らす外国人も選挙戦を見つめる。

 「ふるさとはなくなった」。ロシアによるウクライナ侵攻後、兵庫県内に避難してきたウクライナ国籍の医師シュベロバ・オレシアさん(29)は県の支援などを受け、神戸市内の公営住宅で暮らす。現在は伊丹市内の介護老人保健施設に看護助手として勤め、利用者がウクライナ語であいさつしてくれるほど打ち解けた。