31日に告示される兵庫県知事選の候補者用ポスター掲示板を巡り、県選挙管理委員会の方針が二転三転している。立候補が見込まれる人数が増えたり減ったりするたびに枠数を変更したためで、自治体によっては20人分以上の枠が並ぶ場所もある。56人が立候補した東京都知事選では枠不足の問題が生じただけに、県選管としても対応せざるを得ないが、最終的な立候補者は7人にとどまる見通しとなり、結果的に大きな無駄が出そうだ。
■増えたり減ったり…
当初、県選管が県内各市町に用意を指示したポスター掲示板の枠は10人分。その後の立候補予定者説明会の状況などから6枠を増設して16人分を準備するよう、市町への指示を修正した。
告示1週間前の24日、ある政治団体が突然、複数人の候補者を擁立する可能性を示唆した。「都知事選の状況が頭をよぎった」と県選管の担当者。8枠をさらに追加して24人分を用意するよう、各市町に3度目の指示を出した。