兵庫県議会の不信任決議を受けて失職し、出直しの県知事選で再選した斎藤元彦氏が19日、県庁で就任会見に臨んだ。主なやりとりは次の通り。
-選挙戦を振り返って。
「組織や政党の支援がなく、厳しい状況からのスタートだった。街頭でできるだけ多くの県民の皆さんに自分の思いを伝え、結果として大きな支援につながった。これからの県政運営へのご期待が大変強かった。来年度予算編成を含め業務をしっかりやっていきたい」
-SNS上での誹謗(ひぼう)中傷などが(選挙戦で)対立をもたらした側面がある。どう顧み、対策を取るか。
「今回の選挙でSNSは大きなポイントだったが、県民の皆さんに自分の訴えを直接届ける活動をした。県立高校の環境改善などの政策や県政改革の取り組みを伝え、そこが県民の共感を得て信託をいただいた」
-県職員と心を一つにするための具体策は。
「職員への感謝をしっかり持つことが大事だ。仕事は1人ではできない。知事不在の約50日間、頑張っていただいた。優秀な職員は多い。来年度予算編成はこれから佳境に入るので丁寧な議論を尽くし、良い政策を共に作り上げたい」
-25日に県議会調査特別委員会(百条委員会)の証人尋問がある。