国家試験に合格した医師が基本的な診療能力を身につけるため２年間受けなければならない「臨床研修」の兵庫県の受け入れ計画で、２０２５年度は県が指定する４６病院のうち７カ所で定員がゼロになることが分かった。県は定員の設定に関する国のルール変更が背景にあると説明するが、影響を受ける病院からは「医師確保がさらに困難になる」「医師同士の研さんの機会が失われる」などと批判の声が上がっている。
臨床研修は医師法に基づく制度で、国が都道府県ごと、各都道府県が受け入れ先となる病院ごとの募集定員を定める。
兵庫県医務課によると、県内の２４年度募集定員は４１４人で、病院の規模や過去の応募状況などを反映させた県の基準に応じて４５カ所に２～６１人の規模で配分した。
