古刹(こさつ)・須磨寺(神戸市須磨区)では、阪神・淡路大震災で塔頭(たっちゅう)寺院の一つ「蓮生院(れんしょういん)」の本堂が全壊し、住職の冨永龍心さん=当時(43)=が亡くなった。その年の秋、妻の明子さん(71)は本堂を再建するため、僧侶になって寺を継ぐことを決める。髪をそり落とし、京都の寺へ通って修行が始まる。
古刹(こさつ)・須磨寺(神戸市須磨区)では、阪神・淡路大震災で塔頭(たっちゅう)寺院の一つ「蓮生院(れんしょういん)」の本堂が全壊し、住職の冨永龍心さん=当時(43)=が亡くなった。その年の秋、妻の明子さん(71)は本堂を再建するため、僧侶になって寺を継ぐことを決める。髪をそり落とし、京都の寺へ通って修行が始まる。